噛める! 話せる! 笑える!
これらは私たちが日常生活を送る上での大切な要素です。
しかし、これらの行為は歯を1本失うだけでも満足にできなくなってしまいます。
虫歯と歯周病は歯科2大疾患であり、またそれぞれが“歯をボロボロにする”、“歯周組織を破壊する”など、本当はとても怖ろしい病気です。
口腔と全身の健康は繋がっています。
高齢化社会になり国や自治体は、健康啓発・アンチエイジング(若々しさ)・健康長寿に向けた様々な取り組みをしています。
当院も予防歯科治療を積極的に取り入れ、地域の方々の健康サポートに力を入れております。
虫歯予防、歯周病予防、口臭予防、アンチエイジング、健康長寿など様々な効果の期待できる予防歯科治療をぜひご利用ください。
予防歯科治療の効果を高めるために
2020年より新たに取り入れた治療項目を先にご案内します。
定期的に歯のお掃除(定期健診)に来院されている患者様を中心に
以下の検査や治療、歯科衛生士によるワンポイントアドバイスも実施しています。
私たちが伝えきれていない問題もありますが、虫歯や歯周病を切り傷などの外傷や風邪などの疾患と同じようにお考えの方が多いようで、痛くなったからと治療に来院される患者様は結構おられます。
しかし本当はどちらが良いのでしょう?
歯の将来のことや全身の健康のことを考えると【予防歯科治療】が最良の歯科医院の活用の仕方ではないでしょうか?
急速な高齢化に伴い、また国民の生涯に渡る健康で質の高い生活を確保するために、平成14年に健康増進法が制定されて以来、全国の自治体に健康長寿課や健康増進課が設立され、老齢になっても自立した生活を送れることの大切さが叫ばれています。
歯科では、口腔の健康が全身の健康に大きく関わっていることから平成23年には歯科口腔保健の推進に関する法律(歯科口腔保健法)が施行され、8020運動やMIという治療概念への期待も日に日に高まっています。
予防歯科治療は患者様ご自身でおこなうセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアが基本になります。どちらもプラークコントロールが中心の治療になり、“車の両輪”のようにどちらが欠けても口腔の健康を効率良く維持することは難しくなります。
毎日のセルフケア(歯磨きなど)だけでは歯面や歯の周囲は少しずつ汚れていきます。
また、歯ぐきより下の見えない部分(歯肉縁下)はセルフケアでは対応できません。
プロフェッショナルケアにはセルフケアを補う役割もあります。
プロフェッショナルケアによって溜まった汚れを定期的に除去して口腔衛生を保つことで、日頃のセルフケアを容易にすることができます。
予防歯科は比較的新しい治療分野のため日々進化しており、良いと思った治療は積極導入しています。
ここでは、当院でおこなっている予防歯科治療の一部をご案内します。
歯磨きはセルフケアの基本ですが、隅々まできちんと磨けていないと意味がありません。
TBIでは、最初に染め出しによる磨き残しチェックをおこない、歯磨きの癖や欠点を確認します。
その後、患者様にあった歯磨き方法を説明します。
口腔状態によってはデンタルフロスや歯間ブラシなどの使用方法も説明します。
虫歯や歯周病などの感染症に対して、患者様ご自身が唯一対抗しうる手段です。
歯磨き上手になっていつもキレイな口腔環境を維持しましょう!
乳幼児の仕上げ磨きで難しいのは力加減です。
痛い仕上げ磨きは習慣化のマイナス要因になってしまうため、痛みのない効果的な仕上げ磨きの方法をわかりやすく説明しています。
仕上げ磨きは子育ての大切な要素です。
毎日磨いて子どもの歯を守るとともに、歯磨きの習慣を身に着けてあげましょう!
ご希望の方にはお子様の成長に合った歯ブラシや歯磨き剤もお選びしております。
歯にこびりついたバイオフィルム(歯垢や歯石)は虫歯菌や歯周病菌の温床です。
PMTCは予防歯科先進国スウェーデンで考案された、歯科医院でおこなう歯の専門クリーニングです。
専用機器や専用器具を用いて歯を一本一本ていねいに磨きバイオフィルムを除去し、歯面を“つるつる”の状態に仕上げることで、歯垢や歯石を付着しにくくします。
定期健診時におこなうことで虫歯や歯周病を効果的に予防でき、また口臭も予防することができます。
歯がキレイになり、口腔内もスッキリ爽快になる心地良い治療でお勧めの予防歯科治療です。
フッ素には歯の再石灰化を促したり、虫歯菌の活動を低下させる働きがあり、小さな虫歯であればフッ素と唾液の力で虫歯を自然治癒させることが可能です。
当院では高濃度のフッ素(9000ppm)を直接歯に塗るフッ化物歯面塗布をおこなっております。
どなたにでも有効な予防処置で、3~4ヵ月毎の定期検診時におこなうと虫歯予防効果が高まります。
フッ素洗口は国の推進する8020運動にも盛り込まれており、“フッ化物洗口ガイドライン”が定められ保健課などの公共団体でも啓発活動が盛んにおこなわれています。
使用方法は1日1回約30秒間のフッ素洗口剤による“ブクブクうがい”。
食後または就寝前の歯磨きの後におこないます。
フッ化物の利用は生涯を通じておこなうことが大切です。特に虫歯になりやすい小児期(4歳~14歳程度)のフッ化物の利用は大きな効果を期待できます。
食べ物をすり潰す役割を持つ奥歯(臼歯)には裂溝と呼ばれる溝があります。裂溝は汚れが溜まりやすく、また歯磨きも難しいため虫歯になりやすい部分です。
シーラントは虫歯予防のために臼歯の裂溝を歯科材で埋める治療で、乳歯の奥歯や生えたての奥歯の永久歯に施します。
とくに、一番最初に生える永久歯(6歳臼歯)は虫歯になりやすことから寿命の短い歯とも言われているため、シーラントによる虫歯予防はとても有効です。
定期健診は患者様の歯を守り、お口の健康をサポートする歯科治療です。
患者様の虫歯や歯周病のリスク(なりやすさ)、口腔状態に合わせて予防プログラムを計画し、3~6ヶ月ごとに実施して口腔の健康を維持していきます。
国の推進する8020運動は口腔の健康が全身の健康に繋がることから起こった啓発運動です。
健康増進および健康長寿のため、8020実現のためにも、歯科定期健診をぜひご活用ください。
虫歯や歯周病の検査、歯のクリーニング(PMTC)、フッ素塗布(フッ化物歯面塗布法)など
虫歯や歯周病の検査、歯のクリーニング(PMTC)、フッ素塗布(フッ化物歯面塗布法)、シーラント(虫歯の予防処置)、咬み合わせの検査(咬合誘導)など
当院運営のブログでも予防関連のカテゴリを設けております。
無痛治療に関する情報などがありますので、ぜひご覧ください。